子供に薬を飲ませるグッズには、投薬用シリンジ(経口シリンジ)・薬用スプーン・スポイト・服薬ゼリー・服薬補助ゼリーやオブラートなどがあります。年齢だけでなく、薬の液体・粉薬・錠剤といった形状、子供が嫌がる理由に合わせて選ぶことが大切です。
特に乳幼児へ液体の薬を飲ませるなら、量を測りやすく、口の横から少しずつ入れられる投薬用シリンジが使いやすい方法の一つです。ただし、薬によって混ぜてよい食品や使える補助食品が異なるため、迷ったときは薬剤師に確認してください。
子供に薬を飲ませる主なグッズ
| グッズ | 向いている薬や場面 | 使うときのポイント |
|---|---|---|
| 投薬用シリンジ(経口シリンジ) | 水薬、溶かした粉薬 | 量を測りやすく、口の横から少量ずつ入れられる |
| 薬用スプーン | 水薬、溶かした粉薬 | 目盛り付きなら計量できる。子供が自分で飲みやすい場合もある |
| スポイト | 少量の液体薬 | 1回量を正確に測れる製品か確認する |
| 服薬ゼリー | 粉薬、錠剤、カプセルなど | 薬の形状や年齢に合うものを選ぶ。薬を混ぜてよいか確認する |
| オブラート | 粉薬、細かくした薬など | 飲み込める年齢かを考え、むせないようにする |
| 小さなカップ | 水薬、溶かした薬 | 残さず飲めたか分かりにくいため、量の確認が必要 |
液体の薬には投薬用シリンジが使いやすい
水薬や水に溶かした粉薬には、投薬用シリンジが向いています。目盛りを見ながら1回分を量り、子供を起こした状態で、口の端から少しずつ入れます。
一度に勢いよく入れると、むせたり気管に入ったりするおそれがあります。シリンジの先をのどの奥へ入れず、子供が飲み込む速さに合わせてゆっくり与えてください。
注射器に似た形をしていますが、薬を飲ませるための経口用を使います。注射用の器具と混同しないよう、用途が明記されたものを選びましょう。
薬用スプーンやスポイトは量を確認して選ぶ
薬用スプーンは、子供がスプーンから飲める場合に使いやすいグッズです。ただし、家庭にある普通のスプーンは大きさによって入る量が違うため、薬の計量には使わないほうが安全です。
スポイトは少量の液体薬を飲ませるときに使えますが、製品によって目盛りの有無や容量が異なります。薬局でもらった器具がある場合は、その器具を使い、別のスポイトに替えるときは1回量を正しく測れるか確認してください。
粉薬には服薬ゼリーやオブラートが使える
粉薬の味や舌触りを嫌がる子供には、服薬ゼリーやオブラートが選択肢になります。服薬ゼリーは薬を包んで飲み込みやすくするタイプがあり、錠剤やカプセルに対応した商品もあります。
ただし、薬をゼリーや飲み物に混ぜてよいとは限りません。薬によっては、混ぜることで味が強くなったり、薬の働きに影響したりする可能性があります。混ぜる前に、薬剤師へ薬の名前と一緒に確認してください。
オブラートは、口の中で広がる粉薬をまとめやすくします。一方、飲み込む力が十分でない子供には、むせる可能性があります。年齢だけで判断せず、普段から固形物を安全に飲み込めているかを見て使いましょう。
子供の年齢や薬の形状で選ぶ目安
乳幼児に水薬を飲ませる場合
投薬用シリンジや、少量を扱える経口用スポイトが候補です。子供を寝かせたままではなく、上体を起こして、頬の内側へ少しずつ入れます。
粉薬を嫌がる場合
まずは薬剤師に、少量の水で溶かせるか、服薬ゼリーを使えるかを確認します。混ぜる場合も、飲み残しを防ぐため、少量の食品に混ぜて全量を飲み切れるようにします。
錠剤やカプセルが飲める場合
服薬ゼリーが使えることがあります。ただし、錠剤をつぶしたりカプセルを開けたりできるかは薬によって異なります。自己判断で形を変えず、薬剤師に確認してください。
薬を飲ませるときに避けたい方法
- 薬をミルクや食事全体に混ぜる
- 薬を大量の飲み物に混ぜる
- 薬をのどの奥へ押し込む
- 子供を寝かせたまま無理に飲ませる
- 錠剤をつぶす、カプセルを開ける、粉薬を別の薬と混ぜる
ミルクや食事全体に混ぜると、飲み残したときに薬の量が分からなくなります。また、薬の味でミルクや食事そのものを嫌いになることもあります。混ぜてよい食品や飲み物が分からない場合は、薬局へ確認してください。
1歳未満の子供には、はちみつを使った飲ませ方は避けてください。はちみつは乳児ボツリヌス症の予防のため、1歳未満の子供に与えないこととされています。
グッズを使っても飲めないときの確認方法
飲めない原因が味なのか、量なのか、飲み込むことへの不安なのかによって、合う方法は変わります。次の順番で確認すると、無理な方法を続けずにすみます。
- 薬の形状と1回量を確認する。
- 子供を起こした状態にし、落ち着いて飲める姿勢を取る。
- 液体ならシリンジなどで少量ずつ与える。
- 粉薬や錠剤なら、混ぜてよい補助食品やゼリーを薬剤師に確認する。
- 吐き出した、吐いた、飲み残した場合は、追加でもう一度飲ませる前に医師や薬剤師へ相談する。
薬を飲ませる途中で強くむせる、息苦しそうにする、意識がぼんやりしているなどの症状がある場合は、無理に続けないでください。緊急性が疑われるときは、地域の救急相談窓口や医療機関へ連絡します。
子供に薬を飲ませるグッズの選び方
水薬や溶かした薬を正確に飲ませたいなら投薬用シリンジ、スプーンから飲めるなら薬用スプーン、味や粉っぽさが問題なら服薬ゼリーが候補です。ただし、グッズを先に買うのではなく、薬の種類と子供の飲み込む力に合うかを薬剤師へ確認してから選ぶと安心です。







